なぜハドソンは消滅したのか?コナミ買収の裏側と拓銀破綻の真相
黄金期を謳歌していたハドソンを突如として奈落の底へ突き落としたのは、ゲーム市場の競争ではなく、突如訪れた金融システムの崩壊でした。1997年11月、北海道経済の柱であり、ハドソンのメインバンクであった北海道拓殖銀行(拓銀)の経営破綻です。
当時、ハドソンは札幌市平岸に大規模な新社屋ビルや研究開発施設の建設を進めており、拓銀から多額の融資を受けて巨額の設備投資を行っていました。しかし、拓銀の破綻によって融資枠は一瞬にして凍結。それどころか、引き継ぎ先の金融機関による貸出債権の回収や新規融資の停止に見舞われ、ハドソンは黒字経営でありながら深刻な信用収縮と資金ショートの危機(いわゆる黒字倒産危機)に直面することになります。
この拓銀ショックこそが、ハドソンが倒産危機に追い込まれた最大の理由でした。どれほど優れたゲームクリエイターを抱え、ヒット作を連発していても、後ろ盾となる金融インフラが消滅した影響はあまりにも甚大でした。急激に悪化した財務基盤を立て直し、開発を継続するための新たな資本スポンサーを見つけ出すことが、会社の生き残りをかけた絶対命題となったのです。