肛門周囲膿瘍の激痛はなぜ?放置が危険な理由と切開手術・費用を徹底解説
肛門周囲膿瘍の初期症状は、排便時の違和感やお尻の奥の鈍痛から始まります。しかし、時間の経過とともに細菌の増殖スピードが加速し、数日以内に「歩行や着席が困難なほどの激痛」「ピンポン球のような硬い腫れ」「38度を超える発熱や悪寒」といった激しい全身症状へと発展します。
なぜ、これほどまでに急激な化膿が起きるのでしょうか。その主な原因は、直腸と肛門の境目にある「肛門陰窩(こうもんいんか)」と呼ばれる小さなくぼみにあります。
通常、このくぼみに便が入っても押し出されますが、下痢便など液状の便が強い圧力で入り込むと、奥にある「肛門腺」に大腸菌などの腸内細菌が侵入します。普段であれば人体の免疫力によって菌は排除されますが、以下のような要因が重なると細菌感染が成立し、急激に化膿して膿の塊(膿瘍)を形成します。
- 下痢の頻発:水様便は肛門陰窩の奥深くまで細菌を運び込みやすい。
- 免疫力の低下:過労、睡眠不足、激しいストレス、風邪などの体調不良。
- 基礎疾患の影響:糖尿病やクローン病、免疫抑制剤の内服など。
- 過度な飲酒・刺激物の摂取:腸内環境を乱し、下痢を引き起こすトリガーとなる。