花粉症で耳が詰まる原因は?鼓膜の違和感をスッキリ解消する治し方
「花粉シーズンが終われば自然に治るだろう」と耳の詰まりを甘く見るのは禁物です。花粉症に伴う耳の違和感を長期間放置することには、重大な病気を見逃すリスクが潜んでいます。
耳管が詰まった状態が長く続くと、陰圧になった中耳腔の粘膜から血管外へ滲出液(しんしゅつえき)という液体がじわじわと染み出し、鼓膜の奥に溜まってしまいます。これが滲出性中耳炎(しんしゅつせいちゅうじえん)です。細菌感染による急性中耳炎とは異なり、ズキズキとした激しい痛みがほとんどないため、気付かないうちに進行してしまうのが大きな特徴です。
滲出性中耳炎に移行すると、以下のような自覚症状が現れます。
- 自分の声が頭の中で異常に響く(自声強調)
- 水の中に潜っているような強い遮音感や難聴
- 「ジー」「キーン」といった花粉症に伴う耳鳴りの併発
- 首を傾けたり動かしたりすると、耳の中で「コトッ」「ポコッ」と水が動く音がする
この状態を放置して慢性化すると、鼓膜が菲薄化(薄くなること)したり中耳の骨と癒着したりして、将来的に外科的手術が必要になる難治性の聴力障害へ進行する懸念があります。特に子どもの場合、痛みを訴えないため発見が遅れやすく、呼んでも返事をしないなどの行動変化に大人が気付いてあげる必要があります。