渡辺淳一の生涯と名作の真実|医師告発から失楽園、死因まで徹底追跡
華やかな文壇生活を送り、常にダンディでエネルギッシュな姿を見せていた渡辺淳一ですが、晩年は病魔との過酷な戦いを強いられていました。
2014年4月30日、渡辺淳一は東京都内の自宅で静かに息を引き取りました。享年80。死因となった病気は前立腺がんでした。数年前から闘病を続けていたものの、作家としてのプライドから病状を公にせず、最期まで原稿用紙に向かい執筆意欲を失わなかったと伝えられています。
波瀾万丈な作家生活と数々の女性遍歴を公言していた渡辺淳一ですが、私生活においては長年連れ添った妻・敏子さんと家族の存在が精神的な防波堤となっていました。学生時代に出会った妻は、医師を辞めて無収入となった極貧時代から彼を支え続け、夫の女性関係や奔放な創作活動に対しても寛容な理解を示していたといいます。自由奔放な作風の裏には、家庭という帰るべき港があったからこそ、タブーを恐れぬ執筆が可能だったのです。