グレイテスト・ショーマン実話の真相と批判の理由|2026年最新

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映画『グレイテスト・ショーマン』で描かれたフィニアス・テイラー・バーナム(P・T・バーナム)は、貧困から這い上がり、日陰の身だった個性的な人々を集めて新たな「家族」を築いた心優しきドリーマーです。しかし、歴史学の客観的証拠や当時の一次資料を紐解くと、グレイテストショーマン実話の真相は映画のヒューマンドラマとは全く異なる冷徹なリアリズムに満ちています。

1810年に米コネチカット州で生まれたPTバーナムの経歴と史実を辿ると、彼のキャリアの原点は1835年、80歳を超えた盲目で全身麻痺を患う黒人奴隷女性ジョイス・ヘスを買い取り、全国で見世物にした興行にあります。バーナムは彼女を「初代アメリカ大統領ジョージ・ワシントンの161歳になる元乳母」と大々的に宣伝し、週に最大1,500ドル(現在の貨幣価値で数万ドル規模)を稼ぎ出しました。さらに非情なことに、ヘスが亡くなった際には、入場料50セントを徴収して約1,500人の観衆の前で公開解剖を実施し、最後まで彼女の肉体を金儲けの道具として消費し尽くしたのです。

映画では個性的なパフォーマーたちと対等な絆を結んでいるように演出されていますが、史実のバーナムにとって彼らは契約で縛られた「奇異の対象」でした。小人症のチャールズ・ストラットン(親指トム将軍)をわずか4歳で雇い入れ、酒やタバコを教え込んで舞台に立たせた事実も記録されています。「大衆は騙されることを望んでいる(There's a sucker born every minute)」というバーナムに帰せられる有名な言葉の通り、彼の天才性は人道主義ではなく、大衆の好奇心と偏見を巧みに換金するマーケティング力にあったことは否定できません。

渡辺 美咲

渡辺 美咲

ガジェット&アプライアンスライター

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。