プロが明かす赤ちゃんの脳を育む絵本選びと視覚刺激ベストセラー
トレンドが移り変わる一方で、半世紀以上にわたり日本の家庭で愛され続けている金字塔も揺るがない。松谷みよ子による『いないいないばあ』は、登場人物が顔を隠して「ばあ」と現れる単純な繰り替えしによって、赤ちゃんの予測能力や情緒を育む。ページをめくる瞬間のワクワク感は、世代を超えて受け継がれてきた魔法の体験だ。
また、福音館書店をはじめとする伝統ある出版社は、長年にわたり質の高い児童書を届けてきた。オランダのディック・ブルーナが手掛けたミッフィー(うさこちゃん)の絵本シリーズは、計算し尽くされた原色と極限まで削ぎ落とされた線画で、世界中の新生児を魅了し続けている。アメリカのエリック・カールによる『はらぺこあおむし』のような色彩豊かなグラデーションや穴あき加工も、赤ちゃんの触覚と視覚に鮮烈な印象を残す。