【伝説の赤字から12年】「ガリガリ君ナポリタン味」が令和の今も語り継がれる理由と、赤城乳業が犯した“愛すべき過ち”
時計の針を少し戻そう。ナポリタン味の前々年に発売された「コーンポタージュ味」は、事前の不安をよそに大ヒットを記録した。売れすぎて販売休止に追い込まれるほどの社会現象となり、味を占めた開発チームは「次はシチューだ」「その次はナポリタンだ」と、完全にアクセルを踏み間違えてしまった。
この「調子に乗って突き進む」姿勢こそが、同社の魅力でもある。しかし、温かいはずの料理を凍らせるという試みは、コーンポタージュのような甘みのあるスープだからこそ成立した奇跡だった。酸味と塩気が主張するナポリタンにおいて、その方程式は無残にも崩れ去った。