新海誠の聖地・下北沢トリウッド最新上映とインディーズ映画の底力
「面白いものを上映する、ただそれだけだ」――主宰者である大槻貴宏のこのシンプルな哲学が、長年にわたり館の骨格を支えてきた。商業主義に流されず、作り手の純粋な衝動が詰まったインディーズ映画を救い上げ、世に提示し続ける姿勢は揺らぐことがない。
彼の審美眼は、若手監督たちにとって登竜門であり、登頂すべき目標でもあった。数字や効率ばかりが優先されがちなエンターテインメント業界にあって、表現の多様性を守り続けるその闘いには、単なる映画館の運営を超えた文化的な使命感が漂っている。