エアコン設置場所で電気代が高騰?後悔を防ぐプロの鉄則とNg配置

エアコン設置場所で電気代が高騰?後悔を防ぐプロの鉄則とNg配置とはどのようなものなのか? 詳しい意味を丁寧に紐解いて紹介します。

空調設備の実態について、大手施工マッチングプラットフォームやSNS、住まいの掲示板に投稿された利用者のリアルな声と、第一線の電気工事士へのヒアリングから見えてきた「よくある失敗談」を検証します。

ネットコミュニティで特に目立つのは、「ベッドの真上に室内機をつけてしまい、冷気が顔に直撃して喉や関節を痛めた」「風切り音とルーバーの駆動音が気になって不眠症になった」という寝室での配置ミスです。冷気は下方へ落ちるため、足元に向けて風を逃がせる位置か、枕元の対角線上に配置するのが鉄則ですが、コンセント位置の都合でやむなく頭上に設置し、後悔するユーザーが跡を絶ちません。

また、賃貸住宅のエアコン増設注意点についても悲鳴が上がっています。都内の築年数の経った賃貸マンションに住む30代男性の体験談によると、「テレワーク部屋として使っている北側の洋室に自費でエアコンを設置しようとしたところ、管理会社から『部屋全体の電気容量(アンペア数)の上限に余裕がなく、専用回路の配線引き込みルートもないため不可』と断られた」といいます。賃貸物件では、壁への穴あけ可否だけでなく、配電盤の空きブレーカーの有無や、建物自体の幹線許容量がボトルネックになるケースが頻発しています。

現場を担当する熟練工事士の手記や証言でも、次のようなリアルな指摘がなされています。

「お客様から『外から見えないように室外機を狭い坪庭の隅や物置の裏に隠してほしい』と頼まれることがよくあります。しかし、エアコン室外機設置場所の周囲に熱気がこもると、夏場には外気温40度近い環境下で室外機周辺だけが50度以上に達します。その結果、高圧カット(保護装置作動)でエアコンが突然冷えなくなったり、圧縮機が焼き付いて数年で壊れたりする。見た目の美観よりも、風が吹き抜ける空間の確保が最優先である現実を知ってほしい」

日常の快適性と機器の寿命は、居住者が思っている以上に「施工現場のシビアな環境要因」によって規定されていることがわかります。

小林 直樹

小林 直樹

トレンドリサーチャー

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。