結婚式の成否を握る介添人の裏事情!費用相場と心付けの真実を追う
チャペルの重厚な扉が開く直前、新婦の呼吸が浅くなる。そのわずかな肩の上下動を見逃さず、喉を潤す小さなストロー付きボトルを差し出す。歩行スピードをドレスのパニエの揺れに合わせて誘導し、涙が頬を伝えばメイクを崩さない角度でハンカチを当てる。介添人の仕事は、極限状態のホスピタリティ産業そのものだ。
多くのカップルは、ウエディングプランナーが挙式当日のすべてをコントロールしていると考えがちだ。だが実態は異なる。全体を俯瞰し進行を司るウエディングプランナーに対し、新郎新婦の一挙手一投足に張り付き、物理的・精神的なトラブルを即座に処理するのが介添人の役割である。靴擦れへのテーピングから、予期せぬドレスのほつれ補修まで、彼女たちが腰元のポーチに忍ばせるアイテムは数十種類に及ぶ。まさに「動くセーフティネット」と言っていい。