海上・航空・宇宙の連携とは?海空天一体化が急務な理由と最新動向

海上・航空・宇宙の連携とは?海空天一体化が急務な理由と最新動向の真相や最新動向に迫る! 専門的な視点でご紹介しています。

東アジアにおけるパワーバランスの変動を捉えるうえで、中国人民解放軍の海空天統合能力の進展は見過ごせません。中国軍は「情報化戦争」からさらに進んだ「知能化戦争」を掲げ、宇宙・サイバー・電磁波を司る戦略支援体制と、海軍・空軍の戦力を緊密に連動させる訓練を日常化させています。

特に注目すべきは、西太平洋全域をカバーする海洋監視衛星ネットワーク「遥感(ヤオガン)」シリーズの密相展開です。これによって米海軍空母打撃群の位置情報を準リアルタイムで特定し、地上配備の対艦弾道ミサイル「東風-21D(DF-21D)」や「東風-26(DF-26)」、爆撃機H-6Nから発射される空基対艦ミサイルへデータを流し込む「接近阻止・領域拒否(A2/AD)」体制を完成させつつあります。

これに対し、日本の防衛省・自衛隊も抜本的な防衛力強化を進めています。防衛白書にも明記されている通り、航空自衛隊を「航空宇宙自衛隊」へと発展改編し、宇宙領域専門部隊である「宇宙作戦群」の体制を拡充。さらに、陸海空・宇宙・サイバーの作戦を一元的に指揮する「統合作戦司令部(JJOC)」の本格運用によって、従来の縦割り組織を打破する体制整備が進んでいます。

防衛関係者の証言によると、「洋上の護衛艦が自らのレーダーを使わず(位置を敵に悟られず)、宇宙衛星と早期警戒機が捉えた目標情報だけでスタンド・オフ・ミサイルを発射・命中させる訓練」がすでに実戦段階へと移行しています。

池田 達也

池田 達也

マネー&キャリアエディター

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。