スパークリングワインの安全な開け方|コルクを飛ばさず固い時も解決
「スパークリングワインの開け方でコルクを飛ばさず安全に抜く決定的なコツとは何か?」という疑問に対するプロの結論は極めてシンプルです。それは「コルクを回すのではなく、ボトルの底をゆっくり回すこと」に尽きます。コルクの頭を手のひら全体で押さえ込みながら瓶底を回せば、内圧がコルクを自然に押し上げてくれるため、女性でも驚くほど簡単に開けられます。詳しい手順は以下の通りです。
ステップ1:キャップシールをきれいに剥がす
ボトルの口を覆っているアルミホイル(キャップシール)のミシン目やタブを引き、綺麗に取り除きます。剥がし残しがあると、次の針金を緩める作業で指が滑る原因になります。
ステップ2:針金(ミュズレ)を「緩めるだけ」にして外さない
コルクを固定している針金部分(ミュズレ)の輪を反時計回りにきっちり6回半ほど回して緩めます。ここで最大のポイントは、「針金と金属キャップをコルクから完全に外さないこと」です。針金を外した瞬間に内圧でコルクが暴発する事故が多発しているため、針金を緩めた状態のままコルクと一緒に握り込みます。
ステップ3:タオルを被せ、ボトルを45度に傾ける
ボトルの頭部に清潔な布巾やタオルを被せます。タオルを使う開け方は、万が一のコルクの飛び出しを防ぎ、手の滑りを抑え、吹きこぼれた微量の液滴をキャッチできる万能の安全策です。そしてボトルを斜め45度に傾けます。斜めにすることで瓶内の液面積が広がり、気圧が分散されて吹きこぼれにくくなります。
ステップ4:親指でコルクを押し下げながら「ボトルの底」を回す
利き手ではない方の手の親指と手のひらでコルクの頭を上から強く押さえつけます。もう片方の手でボトルの底をしっかり持ち、ボトルの底のほうをゆっくりと回転させます。コルクをねじるのではなく、瓶本体を回すことで、ガラスとコルクの摩擦が均等に緩みます。
ステップ5:ガス圧を感じながら隙間から「シュッ」と音を逃がす
ボトルの底を回していくと、内圧によってコルクが自然と持ち上がってきます。ここで絶対に手を離さず、むしろコルクを瓶口に押し戻すような力加減で抵抗します。最後にわずかな隙間ができたところでコルクを少しだけ傾け、「シュッ」あるいは「スッ」と静かにガスを逃がします。フランスではこれを「淑女のため息(スーピール・ド・クード・ダム)」と呼び、完璧な抜栓の証とされています。