ノースフェイスパープルレーベルなぜ人気?通常ラインとの違いを徹底解剖
街着としてのアウトドアウェアが定着した現在でも、パープルレーベルが特別な輝きを放ち続ける理由は、その出自にあります。2003年、東京・代官山を拠点に「UTILITY」と「SPORTS」をキーワードに掲げるショップブランド「nanamica(ナナミカ)」と、日本国内でTHE NORTH FACEを展開するゴールドウインのコラボレーションによって誕生しました。
通常ラインのTHE NORTH FACEが、過酷なアルパイン環境やトレイルランニング、キャンプなど「フィールドでの限界性能」を追求しているのに対し、パープルレーベルが目指すのは「都市生活を快適に過ごすためのデイリーウェア」です。過去のアーカイブ(1970年代〜1980年代の名作)をベースにしながら、現代のパターンカッティングとハイテク素材を融合させ、アスリート感やギア感を程よく中和しています。
その象徴が、ブランドネームが刻まれた「紫色の織りネーム(パープルタグ)」です。胸元や肩に大きなホワイトロゴを配する通常ラインとは異なり、パープルレーベルの多くはロゴを同色刺繍にとどめるか、あるいは外見からは一見どこのブランドか分からないほどミニマルに仕上げられています。この「過剰な主張を削ぎ落とした美意識」こそが、大人の日常着として選ばれる最大の分岐点です。