体を温める漢方の選び方決定版|冷えタイプ別の処方と市販薬
漢方医学では、人体を構成する3要素である「気(エネルギー・自律神経)」「血(血液・栄養循環)」「水(体液・リンパ液)」のバランスの崩れから冷えの原因を特定します。体を温める生薬を含む処方は数十種類存在しますが、体質診断(証の見極め)を誤ると十分な効果を得られません。
臨床現場や漢方薬局のカウンセリングにおいて分類される、代表的な冷えの4大パターンを整理しました。
1. 末端冷え型(四肢厥冷・血虚タイプ)
手足の指先や足首から先が極端に冷え、冬場にしもやけができやすいタイプです。体内の「血(栄養)」が不足して末梢の毛細血管まで温かい血液が巡っていません。痩せ型で貧血気味の女性やデスクワーカーに多く見られます。
2. 内臓・お腹の冷え型(裏寒・脾胃虚弱タイプ)
手足だけでなく、お腹に手を当てるとひんやりと冷たく、冷たい飲食ですぐに下痢や腹痛を起こすタイプです。消化吸収を司る胃腸(脾胃)の陽気が不足しており、体の深部で熱を生み出す力が低下しています。
3. むくみ冷え型(水滞タイプ)
夕方になると足がパンパンに張り、靴がきつくなる人に多い冷えです。体内の水分代謝が滞り、冷たい水が下半身に溜まることで熱の循環を物理的に遮断しています。立ちくらみや頭重感を伴うケースが目立ちます。
4. 下半身冷え・上熱下寒型(気滞・お血タイプ)
足元は凍えるように冷たいのに、顔や頭はカーッと熱くなって汗をかく「冷えのぼせ」を起こすタイプです。ストレスによる自律神経の乱れ(気滞)や、血行不良による血の滞り(お血)によって、熱が上半身に偏在しています。