一瞬の怒りで人生を棒に振るな!短気は損気の真実と最新感情制御術
なぜ人間は「分かっていても怒ってしまう」のか。この問いに対して心理学および脳科学は明確な解答を提示している。脳の深部にある扁桃体が不快な刺激を感知すると、コンマ数秒で興奮状態に陥り、合理的な思考を司る前頭前野の働きを一時的に乗っ取る。これが、いわゆる「アミグダラ・ハイジャック(扁桃体乗っ取り)」と呼ばれる現象である。
著書『EQ こころの知能指数』で知られる心理学者のダニエル・ゴールマンは、IQ(知能指数)以上にEQ(感情知能)が人生の成否を分けると提唱した。ゴールマンの理論によれば、自らの感情を認識し、適切に自己管理(セルフ・レギュレーション)できる能力こそが、ビジネスや対人関係での卓越した成果につながる。怒りそのものは生存本能に根ざした自然な感情であるが、それに支配されて行動するか否かが、成功者と敗者を分ける分岐点となる。