皇位継承揺れる旧宮家末裔のリアルな現在と皇籍復帰議論の深層
旧宮家の話題になると、必ず名前が挙がるのが竹田恒泰氏だ。明治天皇の玄孫にあたる竹田宮家の出身である彼は、作家や評論家としてテレビやネット番組で舌鋒鋭く男系維持を主張し、旧宮家の男系男子による皇籍復帰の妥当性を訴え続けている。
しかし、竹田氏のようにメディアの前で積極的に意見を発信する当事者は極めて例外的だ。他の旧宮家出身者の大半は、政治的な発言を一切控え、完全な沈黙を守っている。ある旧宮家関係者は匿名を条件にこう漏らす。「私たちは市井の民間人として教育を受け、キャリアを築いてきました。政治家やメディアが勝手に自分たちの都合で名前を挙げることに、戸惑いと恐怖を感じているのが本音です」。
近年、YouTube(宮内庁公式アカウントの開設など)を通じた宮内庁の情報発信が活発化し、NHK NEWS WEBなどの政治・皇室報道でも皇位継承に関する有識者の見解が頻繁に報じられている。ネット上で賛否両論のコメントが飛び交う状況そのものが、当事者たちをより一層の沈黙へと追いやる要因になっている。