「怠惰」から「最高潮の自己投資」へ——2026年、日本人の睡眠観を変えた「積極的休養」の驚くべき熱狂
観光業界でも異変が起きている。ここ数年で急成長を遂げたのが、静寂と上質な睡眠のみを提供する「スリープツーリズム(睡眠旅行)」だ。軽井沢や八ヶ岳、京都の奥座敷などに位置する高級リゾートが、次々と専用の睡眠滞在プランを打ち出している。
これらのプランでは、光と音を完全に遮断した特殊防音ルーム、睡眠専門セラピストによる事前のカウンセリング、自律神経を整えるパーソナライズされた夕食などが提供される。観光名所を巡るハードな日程は一切存在しない。チェックインからチェックアウトまで、ただひたすら極上の環境で眠り続けることが目的だ。
予約は数ヶ月先まで埋まる状況が続いており、ストレスフルな都市生活から逃れ、深い眠りによって心身をリセットしたい現代人の渇望が浮き彫りになっている。