足首捻挫の簡単テーピング術!一人で巻けて痛みを防ぐプロ直伝の固定法
「テーピングをしたのに、巻く前よりズキズキ痛む」「歩くたびに皮膚が引きちぎれそうになる」というトラブルは、ネット上の相談掲示板やスポーツ現場の救護所でも日常茶飯事です。良かれと思って施した処置が逆効果を生む背景には、明確な3つの力学的・生理学的エラーが存在します。
第1の失敗要因は、「足首が伸びた状態(底屈位)で巻いてしまったこと」です。痛みに耐えながら下を向いて作業すると、無意識につま先が下へ垂れ下がります。その角度のまま固定テープを張ってしまうと、立ち上がって荷重した瞬間にアキレス腱やかかとの皮膚が強烈に引っ張られ、関節前方につまり感と激痛が生じます。巻く間は、常に足裏とすねが90度を保つよう壁に足裏を押し当てるなどの工夫が必須です。
第2の要因は、「テープを引っ張る方向の逆転」です。内返し捻挫で損傷しているのは足首の外側にある前距腓靭帯などです。それにもかかわらず、外側から内側へ向けて強い力でテープを引っ張ってしまうと、傷口をさらに広げる方向に関節をねじ込むことになります。これは外側靭帯損傷テーピング法において最も警戒すべき禁忌事項です。
第3の要因は、過剰なテンションによる循環障害です。以下のような足首テーピングきつすぎる症状が出現した場合は、1秒の躊躇もなくハサミでテープを切り裂いて除去しなければなりません。
- 足の指先が白っぽく変色する、あるいは赤紫色に鬱血している
- 足先全体にジンジンとしたしびれや冷えを感じる
- 脈打つような強い拍動痛(ドクドクとした痛み)が患部以外からも伝わってくる
- 爪の先を数秒押して白くした後、指を離してもピンク色に戻るまで2秒以上かかる(毛細血管再充満時間の遅延)
関節を固定したいという焦りからテープを強く引っ張りすぎると、皮下の静脈や末梢神経が圧迫され、組織の壊死やコンパートメント症候群に似た病態を招く恐れがあります。テーピングの張力は「靭帯を代弁して支える程度」にとどめ、締め上げるものではないと肝に銘じてください。