自分の物を取り返すと犯罪?自力救済禁止の原則と家賃滞納トラブル
Q1:盗まれた自分の自転車を街の駐輪場で見つけました。鍵を壊してそのまま乗って帰ってもいいですか?
A1:絶対に乗って帰ってはいけません。たとえ自分の所有物であっても、その自転車は現在誰かしらの「占有」下にあります。勝手に持ち去れば占有離脱物横領罪や窃盗罪、他人の鍵を破壊すれば器物損壊罪に問われる恐れがあります。車体番号や防犯登録番号、購入証明を手元に準備した上で、その場で110番通報し、警察官の立ち会いのもとで適法に被害回復を行ってください。
Q2:私有地に無断駐車を繰り返す車があります。タイヤをロックしたり、レッカーで勝手に移動させたりしても問題ありませんか?
A2:違法となる可能性が極めて高い行為です。タイヤロックによって車の使用を妨害する行為は器物損壊罪や不法行為に問われるリスクがあり、無断レッカー移動中の傷やトラブルもすべて土地所有者の責任になります。「警告文のワイパー挟み込み」「警察への相談(敷地境界や道交法上の違反確認)」「防犯カメラ映像の保全」を行った上で、所有者を特定して損害賠償請求訴訟や妨害排除請求を行うのが法的な正規手順です。
Q3:入居者が3カ月以上家賃を滞納し連絡も取れません。部屋の電気や水道を止める兵糧攻めは合法ですか?
A3:完全に違法です。ライフラインの供給を止める行為は、入居者の生命・身体の安全や平穏に生活する権利を著しく脅かす実力行使であり、裁判所から極めて悪質な自力救済とみなされます。不法行為による損害賠償の対象となるだけでなく、電気や水道のメーター器具を勝手に操作・遮断した場合は威力業務妨害罪などに抵触するリスクもあります。直ちに司法手続きへ移行してください。