愛と執念が交錯する大作『レ・ミゼラブル』人物相関図で読み解く2026年版観劇・鑑賞完全ガイド
物語の絶対的な軸となるのが、元囚人のジャン・バルジャンと、法と正義を極端に信奉する警部ジャベールとの宿命的な対立だ。バルジャンは司教の慈愛に触れて改心し、名を変えて市長となり社会に貢献する道を選ぶ。対するジャベールは「人は変われない」というドグマに囚われ、一生をかけて彼を追跡し続ける。
二人の関係は単純な「善と悪」では割り切れない。追う者と追われる者という関係を超え、革命の混乱のなかでバルジャンがジャベールの命を救った瞬間、ジャベールの揺るぎない正義観は崩壊する。己の信念と現実の矛盾に耐えかねたジャベールが辿る最期は、二人の運命が深く結びついていたからこその悲劇と言える。