プロも騙される野球ルールクイズ!審判の判定真相と2026年最新規則
スコアブックを完璧につけられる玄人ファンでも頭を抱えるのが、公認野球規則の最深部に位置する「第4アウトの置き換え」です。審判員の鋭い観察眼と、守備側の戦術眼が試される極限のシチュエーションといえます。
【第4問】1死満塁。打者が浅いセンターフライを打ち上げ、センターが好捕して2アウトとなりました。三塁走者はタッチアップして本塁へ生還。しかし、二塁走者もタッチアップを試みて三塁へ突入し、センターからの鋭い送球によって三塁手からタッグされて3アウトチェンジとなりました。ところが、三塁走者が本塁を踏んだタイミングは、二塁走者が三塁でタッグアウトにされたタイミングよりも明らかに1秒早かったことが確認されています。このとき、得点は入るでしょうか?
正解は「得点は有効(1点が入る)」です。フォースプレイではなくタッグプレイ(走者自身へのタッチ)による3アウトであるため、「3アウト成立より前に本塁を踏んでいた走者の得点は認められる」というタイムプレイの原則が適用されます。
しかし、話はここで終わりません。このプレーの背後には恐ろしいアピールプレイ真相が隠されています。もし仮に、本塁へ生還した三塁走者の離塁が、センターの捕球よりも一瞬早かったとしたらどうなるでしょうか。
守備陣が何もしなければ1点が記録されたままチェンジとなります。しかし守備側が「三塁走者の離塁が早かった」と審判にボールを三塁へ送ってアピールした場合、審判はこれを正当なアウトとして受け入れます。この際、守備側が申請することによって成立するアウトを俗に第4アウトと呼びます。規則上、守備側は3つのアウトを取った後でも、自分たちに有利になる形(=得点を防ぐ形)でアウトの優先権を置き換える権利を持っています。野球審判ジャッジの理由を紐解くと、審判は選手側から要求されない限り違反を自ら指摘しない「不告不理の原則」を厳格に守ってグラウンドを統制していることがわかります。