世界で最も安全な国はどこか?トップ国の共通点と治安の最新実態
オーストラリアのシドニーに本部を置く国際的シンクタンク、経済平和研究所(IEP)が毎年公表している「世界平和度指数(GPI)」。同機関の創設者であるスティーブ・キレリア氏らが提示するこの総合指数は、世界各国の安全性を測るデファクトスタンダードとして知られる。23の定量的・定性的指標を用いて163の国・地域を分析しており、事件の少なさだけでなく社会の持続的な平穏さを多角的に評価している点が特徴だ。
ランキングの首位を長年保持しているアイスランドや、優れた社会福祉で知られるデンマークといった国々は、常に世界最高水準の安全性を誇る。こうした上位国に共通しているのは、貧富の差が比較的小さく、政府や治安機関に対する国民の信頼が極めて厚い点だ。堅牢な社会保障制度と警察の透明性が、犯罪を未然に防ぐ土壌を築いている。
さらに、上位の国々はいずれも軍事支出を抑え、教育やインフラ維持へ資源を優先配分する傾向がある。社会全体の平穏さが確保されることで、開放的なカルチャーが醸成され、結果として国際観光産業の持続的な発展にも大きく寄与している。