二重マスクの効果を徹底検証!不織布とウレタン重ね着けの衝撃真相
この流体力学的な挙動を科学的に証明したのが、理化学研究所(理研)を中心とする研究チームだ。世界最高峰の計算能力を誇るスーパーコンピュータ「富岳」飛沫シミュレーション研究プロジェクトにおいて、チームリーダーを務める坪倉誠教授らの研究グループは、極小の飛沫粒子がどのようにマスク周辺を移動するかを徹底的に可視化した。
「富岳」による超精密シミュレーションの結果、標準的な不織布マスクを単体で着用した場合の飛沫捕集効率は80%程度にとどまることが判明した。しかし、不織布マスクの上にウレタンマスクを重ねて隙間を隙間なく押さえ込んだ場合、その効率は90%以上にまで達することが実証された。坪倉誠教授らは、飛沫の漏れの大半がフィルター透過ではなく隙間からの流出入によるものであり、エアロゾル感染予防において顔面との密着性が如何に決定的な要素であるかを数値データとして世界に提示したのである。