はしだのりひことシューベルツの真相|名曲『風』と早すぎる解散劇の全貌
デビュー曲のメガヒットに続き、『さすらい人の子守唄』『朝陽のまえに』『白い鳥にのって』などヒット曲を連発し、名実ともにトップグループへ駆け上がったシューベルツ。しかし、その活動は突如として悲劇的な終焉を迎えます。
ベーシスト・井上博氏の急逝という計り知れない喪失
1970年3月29日、グループのアイドル的存在であり、音楽面でも欠かせないピースであった井上博氏が、急性心不全によりわずか20歳の若さで急逝しました。前日まで元気にステージに立っていた仲間の突然の死は、メンバーや関係者、そして全国のファンに計り知れない衝撃を与えました。
当時の報道や関係者の回顧録によると、残されたメンバーの間で「誰かを補充して活動を継続する」という選択肢は一切考慮されなかったといいます。4人の絆とアンサンブルによって成立していたシューベルツにとって、井上氏の不在はグループの存在意義そのものの喪失を意味していました。
ラストアルバム『未門』と解散コンサート
グループは1970年6月、井上氏への追悼の意を込めたラストコンサートを行い、惜しまれつつ正式に解散しました。同年にリリースされた2ndアルバム『未門』は、未完成のまま断ち切られた彼らの青春と、音楽的冒険の集大成として今なお高い評価を得ています。