砲金と真鍮の違いとは?プロが見分ける成分比率と2026年最新買取相場

砲金と真鍮の違いとは?プロが見分ける成分比率と2026年最新買取相場の真相や最新動向に迫る! 専門的な視点でご紹介しています。

街中の配管設備を見渡すと、素材の使い分けには極めて論理的な産業工学上の理由が存在します。その最たる例が砲金用途水道メーターです。

各家庭や工場の敷地内に設置されている水道メーターの筐体(ケース)には、古くから砲金が独占的に採用されてきました。水道メーターは一度地中に埋設されると、数年から十数年にわたり24時間連続で高圧の流水に晒され続けます。前述の通り、真鍮では水道水に含まれる残留塩素によって脱亜鉛腐食が進み、肉厚が減ってピンホール(微細な穴)から破裂する危険性があります。対して砲金は、耐圧性に極めて優れ、水質を汚染せず、経年劣化に耐え抜く強靱さを持つため、水道事業体の厳格な基準をクリアできる唯一無二の素材として選ばれ続けているのです。

一方、室内の給水・給湯設備や衛生機器のジョイントに見られる真鍮用途配管部品には、真鍮が圧倒的に好まれます。フレキ管の継手、ニップル、水栓金具の内部パーツなどに真鍮が使われる理由は、「被削性(切削のしやすさ)」と「展延性」が抜群に高いからです。ネジ山を精密かつ高速で大量に削り出すオートメーション加工において、スズを多く含み粘り強い砲金は刃物の摩耗が激しくコストが跳ね上がります。亜鉛を含む真鍮であれば、安価な材料費と高速加工性を両立でき、水流に直面しない部分や定期交換を前提とした設備パーツにおいて最良の経済合理性を発揮します。

佐々木 一輝

佐々木 一輝

ビジネス戦略アナリスト

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。