大東建託の賃貸はやばい?騒音と退去費用の噂を現場目線で徹底検証
なぜ大東建託の賃貸アパートに対して、これほどまでに偏ったイメージが定着してしまったのでしょうか。その本質的な原因は、建築資材の品質や現場スタッフの怠慢だけではなく、同社が長年展開してきた「35年一括借上(サブリース)システム」のビジネス構造にあります。
このビジネスモデルでは、農地などを所有する地主に対してアパート建築を促し、大東建託が一括して借り上げて家賃保証を行います。建築コストを抑えて利回りを確保する必要があった昭和から平成中期にかけては、工期の短縮と標準化された部材の使用が最優先されました。その結果、郊外の幹線道路沿いや駅から遠い立地に、音環境への配慮が十分とは言えない木造・軽量鉄骨アパートが短期間で爆発的に林立したのです。この時期に建てられた物件が現在、築20年前後の中古物件として大量に流通しており、これがネット上の悪評を供給し続ける源泉となっています。
もう一つの盲点は、家賃相場の安さと敷金礼金ゼロ設定がもたらす「住民の同質性の崩壊」です。都市社会学の観点から集合住宅を分析すると、入居ハードルが低い賃貸物件には、昼夜逆転の生活を送る単身者、外国人労働者、学生、小さな子どもを抱える若いファミリーなど、生活時間帯や文化背景がまったく異なる層が隣り合わせで暮らす状況が生まれやすくなります。お互いの生活リズムの違いから生じる小さな摩擦が、遮音性の限界と結びつくことで「騒音トラブル」へと肥大化していくのです。