アメリカの日付は月と日どっちが先?英国との違いや実務ルールを徹底解説
旅行者や生活者、輸入食品の流通関係者が最も直面しやすい落とし穴が、パッケージの賞味期限と公的申請書類の書式です。アメリカ式日付間違いやすい点として、特に知っておくべき実情を深掘りします。
アメリカ賞味期限表記見方の罠
米国市場の食品やサプリメント、化粧品を購入した際、底面やキャップに印字された「091126」や「10/12/26」という数字を見て首を傾げる消費者は少なくありません。ここでも「月 / 日 / 年」の法則が生きています。
- 表記例「05/08/26」:2026年5月8日(日本人が直感的に思う2026年8月5日ではない)
- 表記例「BEST BY 111226」:2026年11月12日
さらに、米国農務省(USDA)や食品医薬品局(FDA)の規則では、日付の前に記載されるフレーズによって法的な意味合いが異なります。
- Best if Used By / Before:最もおいしく消費できる「賞味期限」(品質保証)。
- Use-By:この期日までに消費すべき「消費期限」(安全性保証)。
- Sell-By:店舗が店頭から引き揚げるべき販売期限(消費者の安全マージンは残されている)。
- EXP(Expiration Date):医薬品や乳幼児用調製粉乳などに義務付けられた厳格な有効期限。
ネット上では「アメリカの食品は年号が先頭に印字されている」というデマが散見されますが、製造ロット番号(Lot Number)と消費期限が併記されているケースで、ロット番号(例: L202603...)を日付と誤読しているケースが大半です。基本は常に「月・日・年」です。
アメリカ入国書類日付書き方とビザ申請の落とし穴
渡航関連手続きにおいて、日付の書き間違えは入国拒否やビザ発給遅延といった重大な事態を招きます。米国税関・国境警備局(CBP)や米国市民権・移民業務局(USCIS)の申請書式では、フォームごとに指定フォーマットが異なるという極めてトラップ的な運用がなされています。
たとえば、電子渡航認証システム「ESTA」のオンライン申請画面では、生年月日などの入力欄に「日 / 月 / 年(DD/MM/YYYY)」のプレースホルダーが設定されているケースがあります。これは欧州をはじめとする世界標準の渡航者に配慮した設計ですが、米国内の紙の出入国書類や公的証明書(I-94や移民局の各種請願書)では、伝統的な「月 / 日 / 年(MM/DD/YYYY)」が突如として要求されます。
「アメリカの書類だから無条件に月が先だろう」と思い込みで入力すると、生年月日が「5月8日」から「8月5日」に反転登録され、パスポートの機械読み取りデータと一致せずに空港のチェックイン機でエラーを吐き出す事故が発生します。公的書類においては、入力欄の真下や枠内に極小文字で書かれた「MM/DD/YYYY」や「DD/MM/YYYY」の指示文字(プレースホルダー)をルーペで確認するレベルの慎重さが欠かせません。