裁判所傍聴ガイド2026|予約なしで行く手順・服装マナーと抽選倍率
法廷は神聖な司法国の場であり、冠婚葬祭のような礼服を着用する必要はありませんが、一定のマナーラインが厳しく引かれています。基本は清潔感のあるオフィスカジュアルや普段着で問題ありません。しかし、特定の主義主張を示すメッセージTシャツ、鉢巻き、ゼッケンなどの着用は「法廷の威信を傷つける行為」として守衛や書記官から入場を拒絶されます。帽子やサングラスも、法廷内では脱衣を命じられるのが通則です。
法廷の持ち物に関して、初心者が最も神経を尖らせるべきはスマートフォンの扱いです。法廷内での録音・録画・写真撮影は裁判所法に基づき全面的に禁止されています。バイブレーションの振動音や着信音はもちろん、スマートウォッチの通知画面が光っただけでも裁判長から厳しい注意を受け、悪質な場合は即刻退廷処分や過料(制裁金)の対象となります。法廷の扉を開ける前に、必ず電源を完全に切るのが鉄則です。
一方で、手書きによる筆記用具(ノートとボールペン)の持ち込みとメモの採取は完全に自由です。1989年の「レペタ事件」最高裁判決において、法廷内でのメモを取る自由は憲法第21条の精神に照らして尊重されるべき権利であると明確に認められました。ただし、パソコンやタブレット端末のキーボード打鍵音は静穏を乱す騒音とみなされるため、記者席を除き一般傍聴席での使用は固く禁じられています。