花巻東野球部の出身中学一覧|地元岩手勢と県外割合・スカウトの真相解明
花巻東が世界的な注目を浴びる最大の要因は、突出した個を育て上げた育成実績にあります。同校の歴史を塗り替えてきた歴代の象徴的選手たちもまた、例外なく地元・岩手の中学で基礎を培いました。
菊池雄星:盛岡市立見前中学校(盛岡東リトルシニア)
2009年春のセンバツ準優勝、夏の甲子園4強へとチームを牽引し、最速154km/hの剛腕で日本中を熱狂させた菊池雄星投手。出身は盛岡市立見前中学校で、強豪の盛岡東リトルシニアに所属していました。当時、全国の強豪校から数十通に及ぶスカウトの手紙が届く中、「岩手の高校から甲子園で優勝する」「郷土に恩返しをする」という強い意志で花巻東への進学を選択した経緯は、後の同校のブランドを決定づける分岐点となりました。
大谷翔平:奥州市立水沢南中学校(一関リトルシニア)
世界最高峰の舞台で前人未到の記録を更新し続ける大谷翔平選手は、岩手県南部に位置する奥州市立水沢南中学校の出身です。父・徹氏が監督を務めた水沢リトルを経て一関リトルシニアでプレーしました。大谷選手も中学時代からその規格外の長打力と球速で知られていましたが、高校進学の決め手となったのは佐々木洋監督が示した「日本一の山に登るための明確な逆算思考」でした。高校時代に作成された目標達成シート(マンダラチャート)に「花巻東高校に入学し、人間性を磨く」と刻まれていた事実はあまりにも有名です。
佐々木麟太郎:北上市立江釣子中学校(金ケ崎リトルシニア)
高校通算140本塁打を記録し、卒業後の進路として日本のプロ野球や大学球界ではなくアメリカの名門スタンフォード大学を選択して球界に激震を走らせた佐々木麟太郎選手。彼の出身は北上市立江釣子中学校であり、父である佐々木洋監督が立ち上げに携わった金ケ崎リトルシニアで実力を磨きました。地方都市の公立中学から世界トップレベルの学力と野球を両立させる進路を切り拓いたその足跡は、高校野球界の進路観そのものを根底から覆す出来事となりました。