中国地方で地震が頻発する真相|活断層リスクと南海トラフの盲点
Q1:中国地方で過去に起きた地震で、最も被害が大きかったものは何ですか?
A1:近代観測史上、最大規模の被害を出したのは1943年9月10日に発生した「鳥取地震」(M7.2、最大震度6)です。鳥取市を中心に家屋倒壊が激発し、死者1,083人、負傷者3,000人超という甚大な惨禍を記録しました。また2000年の鳥取県西部地震(M7.3)や2016年の鳥取県中部地震(M6.6)も記憶に新しく、山陰地方の活断層群は極めて高い破壊力を持っています。
Q2:南海トラフ巨大地震が発生した際、瀬戸内海側(広島・岡山・山口)にも津波は来ますか?
A2:確実に来襲します。太平洋側に比べると到達までの猶予時間は長いものの、豊後水道と紀伊水道から進入した津波により、沿岸部で最大2〜4メートル前後の潮位上昇が予測されています。特に満潮時と重なった場合、沿岸埋立地やゼロメートル地帯では防潮堤を越流し、深刻な浸水被害が発生します。
Q3:島根や鳥取で震度3〜4程度の地震が相次ぐと、南海トラフ地震の前兆と考えられますか?
A3:直ちに1対1で直結する「直接の前兆」とは断定できません。しかし、地質学的な大局観で見れば、フィリピン海プレートの沈み込み応力によって西日本内陸の地殻全体に圧力がかかっており、内陸の地震活動が活発化しているサイクルの一環であることは科学的に整合しています。局所的な揺れを軽視せず、広域の連動リスクとして警戒すべきです。
Q4:自治体のハザードマップで、真っ先に確認すべき項目は何ですか?
A4:第一に自宅および通勤経路の「揺れやすさマップ(想定震度)」と「液状化危険度」です。第二に、山間部や丘陵地では土砂災害警戒区域(イエローゾーン・レッドゾーン)の指定状況を必ず確認してください。中国地方は風化花崗岩(マサ土)が広く分布しており、地震の強い揺れによって広範囲で表層崩壊を起こしやすい地質特性を持っています。