溶接オーバーラップの原因と直し方|強度低下を防ぐ補修基準

溶接オーバーラップの原因と直し方|強度低下を防ぐ補修基準の総合ガイドを解説します。最新トレンドが満載です。

外観検査判定でオーバーラップが検出された場合、そのまま放置することは許されません。適切なオーバーラップ直し方を遵守し、健全なビード形状へと修正する手順を以下に示します。

ステップ1:欠陥範囲の正確な特定
目視だけでなく、カラーチェック(浸透探傷試験:PT)や拡大鏡を用い、オーバーラップがどこまで連続しているかフュージョンラインの境界をマーキングします。

ステップ2:超硬ロータリーバーまたはオフセット砥石による切削
グラインダー補修を実施します。この際、最も注意すべきは「母材の健全部をえぐらないこと」です。オーバーラップしている余剰金属のみをピンポイントで削り落とし、母材とビードの移行部が滑らかな円弧(開き角135度以上が理想)を描くように仕上げます。粗削りには粒度#36〜#60の砥石を用い、仕上げにはフラップホイール(#80〜#120)を使用して研削目を溶接線の直角方向ではなく応力作用方向(長手方向)に沿わせるのが疲労強度を保つ秘訣です。

ステップ3:残存欠陥の確認と再溶接の要否判断
削り込んだ結果、ビードの有効脚長やのど厚が設計寸法を下回らない場合は、滑らかに仕上げた時点で補修完了となります。しかし、削り込みによって規定の肉厚を割り込んだ場合は、再度適切な予熱・溶接条件(適正電流、適切なアーク長、適正なトーチ角度)を設定した上で、ティグ(TIG)溶接や低入熱アーク溶接による肉盛り再施工を行います。

石川 優花

石川 優花

インテリア&ライフスタイルコーディネーター

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。