北海道のマイマイガ大量発生の真相|10年周期の理由と撃退マニュアル

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インターネット上の掲示板やSNSでは、「マイマイガの成虫に触ると猛毒で皮膚がただれる」「触っただけで失明する」といった過度な恐怖を煽る誤った言説が散見されます。しかし、皮膚科学的・昆虫学的な事実は異なります。

マイマイガにおいて人体に直接作用する「毒針毛」を持つのは、卵からふ化した直後の1齢幼虫(体長約5ミリ以下)のみです。2齢幼虫以降に脱皮すると毒針毛は完全に失われます。したがって、6月から7月に見かける体長数センチの巨大な毛虫や、夏に街灯へ集まる成虫には、チャドクガのような注入型の化学毒針は存在しません。

ただし、毒がないからといって無害というわけではありません。終齢幼虫の硬い体毛が皮膚に刺さることで生じる物理的なチクチク感や、成虫が撒き散らす大量の鱗粉(りんぷん)に接触・吸入することで、アレルギー反応による皮膚炎やかゆみ、アレルギー性結膜炎を引き起こす事例が後を絶ちません。

万が一、幼虫の毛や成虫の粉に触れて皮膚のかぶれ症状が出た場合の正しい治し方は以下の通りです。

  • こすらず洗い流す:患部を手でこすると、皮膚に刺さった微細な毛が奥に入り込み炎症が悪化します。流水で優しく洗い流すか、セロハンテープなどを軽く当てて皮膚表面の毛を剥がし取ります。
  • 抗ヒスタミン軟膏・ステロイド外用薬の塗布:強いかゆみや赤い湿疹が出た場合は、市販の抗ヒスタミン成分配合軟膏やステロイド軟膏を塗布して炎症を鎮めます。
  • 医療機関への受診:広範囲に発疹が広がった場合や、目に入って強い痛み・充血がある場合は、自己判断を避けて速やかに皮膚科や眼科を受診してください。
山下 哲也

山下 哲也

自動車・モビリティライター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。