Me Tooの意味と英語の使い方|世界を動かした運動の現在
日常会話の言葉だった「Me too」が、世界的な社会運動のシンボルとなった経緯には明確な歴史が存在します。多くの人は2017年のハリウッド騒動を発祥と考えがちですが、原点はさらに10年以上前の活動に遡ります。
この言葉を連帯の標語として生み出したのは、米国の黒人女性活動家であるタラナ・バーク(Tarana Burke)氏です。彼女は2006年、恵まれない環境にある有色人種の少女たちが受けた性的トラウマに寄り添い、孤立を防ぐ目的で「Me Too Movement」を立ち上げました。「あなただけではない、私にも同じ経験がある」という共感を通じて被害者の尊厳を取り戻す草の根の支援活動でした。
この草の根運動が瞬く間に地球規模の現象へと爆発した契機は、2017年10月の米ニューヨーク・タイムズ紙およびニューヨーカー誌による報道でした。大物映画プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタイン氏による数十年にわたる悪質なセクシャルハラスメントと性的虐待が白日の下に晒されたのです。
報道を受け、女優のアリッサ・ミラノ(Alyssa Milano)氏がSNS上で「セクハラや性的暴行を受けたことのある女性は、このツイートに『Me too』と返信してほしい」と呼びかけました。この投稿は投稿後24時間足らずで50万件以上のリツイートを記録し、Facebook上でも初日だけで1,200万人以上の利用者が関連投稿を行うなど、空前のハッシュタグ運動へと発展しました。