知花くららの現在と建築士転身の真相|夫・上山竜治との家族愛と新拠点
知花くららさんが建築士を目指した背景には、一時的な思いつきではない、人生の原体験に根ざした深い問題意識がありました。公のインタビューや手記で明かされている建築士への転身理由には、大きく分けて3つの決定的な契機が存在します。
第1の契機は、長年携わってきたWFPの親善大使としての活動です。アフリカやアジアなどの過酷な被災地や難民キャンプを訪問するなかで、人々が命をつなぐための最小単位である「住まい」や「空間」が、どれほど人間の尊厳や心の平穏に直結しているかを肌身で痛感したと語っています。
第2の契機は、自身のルーツである家族と実家の記憶です。沖縄戦を生き抜いた祖父の生家や、幼少期を過ごした実家の記憶、そして古い日本家屋が持つ温もりに触れるにつれ、「消費される美しさではなく、何十年も受け継がれる普遍的な空間を自らの手で生み出したい」という職人気質の創作意欲が芽生えていきました。
第3の契機は、30代半ばで迎えた人生の転換期でした。モデルとしてのキャリアが成熟する一方で、「一生を通じて社会と関わり続けられる専門技術を持ちたい」という強い知的好奇心から、34歳で学び直しを決意。2019年に京都芸術大学(通信教育部建築デザインコース)へ入学しました。
特筆すべきは、その修学環境の過酷さです。知花さんは在学中に第1子を出産し、芸能活動と育児、そして膨大な製図課題や模型製作を同時にこなす「3足のわらじ」を履き続けました。睡眠時間を削りながら製図板に向かい、2026年3月に同大学を優秀な成績で卒業。さらに2026年10月には、実務と学科の難関である二級建築士試験に見事一発合格を果たしました。この事実からも、彼女の転身が決して名義貸しやタレントの余技ではなく、本物の覚悟に裏打ちされたものであることが証明されています。