ドラえもんが黄色から青色になった真相|耳喪失の悲劇と誕生秘話を検証

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ここで多くの読者が抱く大きな疑問が、「藤子・F・不二雄先生による原作漫画でも、ドラえもんは最初黄色だったのか?」という点です。実はここに、ネット上で長年混同されてきたドラえもん黄色の真相における決定的な盲点が存在します。

結論から明かすと、てんとう虫コミックス第11巻に収録された「ドラえもん大事典」内の「ドラえもん おもいでのアルバム」を確認すると、原作版のドラえもんは身体が黄色かった時代は描かれておらず、誕生時から一貫して青色でした。原作においてネズミに耳をかじられたエピソード自体は存在するものの、体色の変化については言及されていません。

では、なぜ「青くなった」という設定が生まれたのか。その起源は、1970〜80年代に『月刊コロコロコミック』で方倉陽二氏が連載したスピンオフ作品『ドラえもん百科』にあります。同作の中で「ネズミに耳をかじられた鏡の自分の姿を見て、ショックで青ざめた」というユーモラスな解説が掲載され、これが当時の子どもたちの間で爆発的に浸透しました。

その後、1995年に映画『2112年 ドラえもん誕生』が制作される際、チーフプロデューサーや米谷良知監督らが原作者の藤子・F・不二雄先生と綿密なすり合わせを行い、「黄色いメッキが涙と振動で剥がれ、青い下地が出た」という整合性の取れたドラマへと再構築されました。つまり、「元から青かった(原作)」、「ショックで青ざめた(方倉百科)」、「涙で黄色いメッキが剥がれた(映画・現行公式)」という3段階の変遷を経て、現在の公式設定へと昇華されたのです。

渡辺 美咲

渡辺 美咲

ガジェット&アプライアンスライター

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