キムラ緑子の旦那マキノノゾミとの離婚・再婚の真相と現在
1992年の結婚から13年が経過した2005年、2人は突如として協議離婚を選択します。不倫や金銭トラブルといったスキャンダルは一切なく、周囲の演劇関係者にとっても青天の霹靂でした。当時のインタビューや手記においてキムラ緑子が明かした離婚の真相は、「主宰と看板女優」という仕事上の関係と「夫と妻」という私生活の関係が完全に混ざり合い、逃げ場がなくなってしまったことにありました。
劇団M.O.P.が全国規模の人気劇団へと成長するにつれ、主宰であるマキノノゾミにかかる重圧は計り知れないものとなっていました。家に戻っても常に劇団運営や次回作の構想に追われ、家庭内でも「劇団のトップと所属女優」という緊張感が抜けなくなっていたといいます。キムラ緑子自身も、家庭では妻として夫を支えたいと願いながらも、稽古場では厳しい指導を受ける関係性に限界を感じ、精神的な息苦しさを抱えるようになっていました。
「このままでは演劇も相手への尊敬も嫌いになってしまう」という危機感から、2人はあえて一度籍を抜き、他人に戻るという決断を下しました。しかし特筆すべきは、離婚後もキムラ緑子は劇団M.O.P.を退団せず、看板女優として活動を継続した点です。憎しみ合って別れたのではなく、表現者としての信頼関係を守るための前向きな別離であったことが窺えます。