足が長い基準はどこから?股下比率47%の真実と男女別平均値を解明
自分自身の数値を把握しようとした際、最も多くの人が直面するのが「計測誤差」の壁です。パンツの縫い目を測る内股丈(インシーム)と、身体そのものの股下長は全く別物です。まずは自宅でミリ単位の誤差を防ぐ正しい股下の測り方を実践してみましょう。
用意するものは「薄手の硬い本(ハードカバー本やバインダー)」と「メジャー」、そして「マスキングテープ」の3点のみです。
- 服装を整える:厚手の部屋着を脱ぎ、インナーウェアまたは薄手のタイツ1枚になる。
- 直立姿勢を作る:靴下を脱ぎ、かかと・お尻・背中・後頭部を壁にぴったりと密着させて直立する。両足の幅は握りこぶし1つ分程度開ける。
- 本を垂直に挟み込む:股の間に本を挟み、背表紙を上にして壁に水平に当てながら、本が恥骨(股関節の最深部)にしっかり突き当たる位置まで垂直に引き上げる。
- 目印をつけて計測:本の上端が壁に当たっている位置にマスキングテープで印をつけ、そこから床面までの垂直距離をメジャーで正確に測る。
こうして算出した実測値を身長で割り算することで、自身の正確なパーセンテージが判明します。さらに、日常の所作や身体的特徴から客観的に見極める足が長いセルフチェック診断として、以下の4項目を確認してみてください。
- 膝立ちチェック:床に正座した状態から上半身を起こして膝立ちになった際、周囲の人と比べて座高の低さが際立つか。
- 腕の長さとの連動:両腕を自然に下ろしたとき、手首の関節が股間のライン(恥骨結合部)よりも下に来るか。
- 膝の位置:椅子に深く腰掛けた際、隣の人と比べて膝頭の位置が明らかに高く突き出ているか。
- ウエストのくびれ位置:肋骨の一番下の骨と骨盤の腸骨稜(腰骨の出っ張り)の隙間が指2本分以下と狭いか(胴が短い証拠)。
ここで多くの読者が想起するのが座高と足の長さの因果関係です。かつて小中学校で義務付けられていた座高測定ですが、文部科学省は2016年(平成28年)度以降の学校保健安全法施行規則改正により、座高検査を正式に廃止しました。理由は「健康診断における医学的意義が希薄であること」に加え、測定者の力加減や姿勢で2〜3cmの誤差が容易に生じるためです。座高の数値が高いからといって、悲観的に「足が短い」と即断する必要は全くありません。