譲位とは何か?退位や禅譲との違いと皇位継承の真相を徹底解説

譲位とは何か?退位や禅譲との違いと皇位継承の真相を徹底解説について押さえておきたい 注意点を分かりやすい構成で解説いたします。

2019年に行われた代替わりは、1817年の光格天皇以来、実に202年ぶりとなる生前承継でした。この歴史的転換の引き金となったのは、2016年8月8日に宮内庁から公表された当時の天皇陛下(現・上皇さま)によるビデオメッセージです。

当時の特番インタビューや関係者証言、公表されたお言葉の中で、上皇さまは「80歳を超え、自らの健康状態や体力の低下を考慮したとき、これまでのように全身全霊をもって象徴の務めを果たしていくことが難しくなるのではないか」という率直なお気持ちを国民に向けて表明されました。象徴天皇の務めを「祈るだけでなく、国民の安寧を祈りつつ現場に足を運び、被災者や弱者に寄り添う行動」と位置づけてこられたからこそ、公務を縮小して形式的に在位し続けることへの深い自問があったと分析されています。

しかし、現行の皇室典範第4条には「天皇が崩じたときは、皇嗣が、直ちに即位する」としか書かれておらず、生前の退位を認める条文が存在しませんでした。そこで国会と政府は慎重な審議を重ね、皇室典範そのものを恒久改正するのではなく、明仁天皇一代に限り退位を認める「天皇の退位等に関する皇室典範特例法」を2017年6月に成立させました。

この法律に基づき、以下の重要な儀礼と身分の新設が整えられました。

  • 退位礼正殿の儀(2019年4月30日):憲法上の国事行為として行われた、天皇が退位を内外に宣明する儀式。
  • 剣璽等承継の儀・即位後朝見の儀(2019年5月1日):新天皇が三種の神器(剣・璽)などを継承し、即位後初めて三権の長らと対面する儀礼。
  • 上皇・上皇后の称号確立:退位後の身位として「太上天皇」の略称であった「上皇」を正式採用し、皇后さまは「上皇后(じょうこうごう)」となられました。
山田 真由

山田 真由

自動車・モビリティライター

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