トマトの葉が丸まる原因は病気か水不足か?内巻き外巻きの復活法を解説
家庭菜園で発生するトマトの葉の異変において、最も多くのアマチュア栽培家を悩ませるのが「葉の巻き方向」の違いです。植物生理学の観点から整理すると、葉が内側に巻き込む現象と外側に反り返る現象は、株が置かれている内部環境が根本から異なります。
まず、葉の表側を下にして内側に巻き込む現象(下向きのカール)は、主に植物体内の栄養バランスが大きく窒素側に傾いた際に起こります。葉の表側の細胞組織と裏側の細胞組織で成長速度にギャップが生じ、過剰な栄養によって表層が急激に伸長することで、内側へ巻き込む張力が発生するわけです。この状態は植物の生命力が暴走しているサインであり、直ちに枯死するような危険性はありません。
対照的に、葉の縁が上に向かって外側に丸まり、葉全体が舟のような形状になる現象(上向きのカール)は、株が水分の喪失を必死に防ごうとする自己防衛反応です。植物は主に葉の裏側にある気孔から水分を大気中へ放出(蒸散)していますが、極端な乾燥や直射日光、高温にさらされると、気孔周辺の細胞が閉じるのと同時に葉面積を狭め、水分の蒸発を最小限に抑えようとします。つまり、外巻きは「水分ストレス警報」が発令されている合図と捉えるのが自然です。