「敷居をまたぐ」の本当の意味とは?踏んではいけない理由と作法の真相
「敷居」を使った慣用句の中で、最も誤用が頻発しているのが「敷居が高い」です。「敷居をまたぐ」とセットで使われることも多いですが、両者の文脈や本来の意味には決定的な隔たりがあります。
文化庁が実施した「国語に関する世論調査」のデータによると、「敷居が高い」を本来の意味である「相手に不義理などをしてしまい、その人の家に行きにくい」と答えた人は全体の約3割台にとどまり、「高級すぎたり、敷居が高尚で入りにくい」という新しい意味(本来は誤用)で捉えている人が過半数を超える結果が報告されています。
例えば、「あの高級料亭は敷居が高い」という使い方は、本来の語義から見れば「その料亭に対して借金を滞納しているなど、顔向けできない理由がある」という意味になってしまいます。単に「自分には身分不相応で気後れする」「料金が高くて入りづらい」と言いたい場合は、「気後れする」「ハードルが高い」「格式が高い」と言い換えるのが正確な日本語です。