ムカデに噛まれた跡の画像と経過|腫れの症状と正しい応急処置
ムカデに噛まれた際、その後の治癒スピードと傷跡の残存度合いを左右するのは受傷後30分以内の初動です。パニックを避け、次の手順で迅速に行動してください。
ステップ1:石鹸による物理的洗浄と毒の排出
患部を弱酸性ではなく、アルカリ性の固形石鹸やボディソープを泡立てて優しく洗い流します。毒成分の物理的な除去に加え、石鹸の界面活性剤が毒素の洗い流しを助けます。口で毒を吸い出す行為は口腔内の傷から毒が侵入するため厳禁です。毒を無理に絞り出そうとして皮膚を強くつまみ過ぎると組織を傷めるため、流水下で押し流す程度に留めます。
ステップ2:温度の選択(直後なら43℃温水、経過後は冷却)
前述の基準に従い、直後であれば43〜45℃のシャワーで10分程度温水洗浄を行います。温度計がない場合やすでに激痛・腫れが本格化している場合は、氷嚢や保冷剤をタオルで包み、患部を冷やして血管を収縮させます。
ステップ3:抗炎症外用薬の塗布
ムカデ毒による激しい免疫反応を鎮めるには、一般的なかゆみ止め(ジフェンヒドラミン単剤等)では歯が立ちません。市販薬を選択する場合は、「強い抗炎症作用を持つステロイド外用薬(プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル、酪酸ヒドロコルチゾン、デキサメタゾン配合剤)」を選択するのが鉄則です。アンテドラッグ型ステロイド(PVA配合)軟膏は、患部で高い消炎効果を発揮しつつ体内への影響を抑えるため第一選択となります。
なお、昭和期に流布した「アンモニア水を塗る」という民間療法は、ムカデ毒には一切無効であるばかりか、強アルカリによる化学熱傷・皮膚炎を誘発するため絶対に避けてください。