中曽根弘文の息子・康隆の現在|学歴と日銀経歴から見る政治の真相
政治記者が一様に舌を巻くのが、中曽根康隆の学歴と経歴の圧倒的な厚みです。小学校から慶應義塾幼稚舎に入学し、普通部、慶應義塾高等学校を経て、2004年に慶應義塾大学法学部法律学科を卒業。慶應の王道を歩んだ後、彼が最初のキャリアとして選んだのは、政治の世界ではなく日本銀行でした。
中曽根康隆が日本銀行に入行した2000年代半ば、金融システム危機後の政策運営が極めてシビアだった時代において、市場調節業務や金融機関のモニタリングなどを担当。当時の同僚は「政治家の御曹司という色眼鏡で見られることを嫌い、深夜までデータ分析とマーケット動向のチェックに没頭していた」と述懐しています。机上の空論ではない、生きた金融市場の実態を肌で知る経験は、後の政策立案における大きな武器となりました。
さらに2007年には日銀を退職し、単身アメリカへ留学。名門コロンビア大学国際公共政策大学院(SIPA)へと進み、国際関係学の修士号を取得しました。世界の要人や各国の中央銀行出身者と議論を戦わせたこの留学経験が、現在の外交・防衛政策に対する論理的なアプローチの源流となっています。帰国後は父・中曽根弘文参議院議員の私設秘書、公設秘書を務め、泥臭い選挙区管理や陳情処理の現場を8年間にわたって下積みとして経験しました。