ダルビッシュとアストロズの真実|サイン盗み疑惑から神対応の全貌

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時計の針を2017年のポストシーズンへと巻き戻します。テキサス・レンジャーズからシーズン途中にトレードでロサンゼルス・ドジャースへ移籍したダルビッシュ有は、ポストシーズン開幕から見事な投球を続け、チームを29年ぶりとなるワールドシリーズ進出へ導く原動力となりました。迎えたヒューストン・アストロズとの頂上決戦。誰もがダルビッシュの快投による世界一奪還を期待していました。

ところが、敵地ミニッツメイド・パークで行われた第3戦、ダルビッシュは1回2/3で降板、4失点を喫して敗戦投手となります。さらにこの試合中、ダルビッシュから先制本塁打を放ったアストロズのユリエスキ・グリエル内野手が、ベンチ内で両手で目尻を引っ張るアジア人を蔑視する人種差別的ジェスチャーを行い、中継カメラに捉えられました。この侮蔑行為は国際的な批判を浴び、コミッショナー事務局からグリエルに対し翌シーズンの開幕5試合出場停止処分が下されるなど、スタジアムは異様な緊張感に包まれます。

シリーズはもつれ込み、本拠地ドジャースタジアムでの運命の第7戦。雪辱を期して先発したダルビッシュでしたが、またしても初回から相手打線に狙い打たれ、1回2/3を5失点(自責点4)で降板。ドジャースは敗れ、アストロズが球団創設初の世界一を達成しました。試合後、ロサンゼルスの地元紙はダルビッシュの降板を痛烈に批判し、ネット上では「球種にクセが出ていた」「大舞台に弱い」といった根拠のないバッシングが過熱。ダルビッシュは失意のままフリーエージェントを迎え、シカゴ・カブスへと移籍することになりました。

松本 悠斗

松本 悠斗

サステナビリティ研究家

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。