浄土宗の仏壇の飾り方決定版|舟立阿弥陀如来と位牌の並び・費用相場
伝統的な三段構造または四段構造の仏壇では、段ごとに置くべき仏具の役割が明確に分かれています。「何をどの段に置くか」の秩序が崩れると、仏壇全体が乱雑に見えるだけでなく、礼拝の対象に対する敬意を欠く配置になりかねません。
2段目:位牌の並べ方と順番(上座・下座の原則)
本尊より一段下がった2段目は、先祖の魂が宿る位牌の領域です。ここで守るべき鉄則は、「決して本尊の正面を塞がないこと」と「右側上位の原則」の2点です。
日本の伝統的な礼法に則り、仏壇では「向かって右側」が上座、「向かって左側」が下座となります。したがって、位牌が複数ある場合は次のように配座します。
- 最も古い先祖(先祖代々之霊位、または古い世代の位牌):中央から見て向かって右端に配置。
- 次に亡くなった先祖:向かって左側、あるいは右側から世代順に左へ並べる。
- 夫婦連名の位牌(夫婦位牌):一般に夫の戒名を向かって右側、妻の戒名を左側に彫り、配置自体は没年に応じた列順に置く。
位牌の数が多くなり、本尊の前にせり出してしまう場合は、過去帳に合祀するか、1つの位牌に複数の戒名札を収める「回出位牌(くりだしいはい)」にまとめるのが仏事の知恵です。
3段目:仏飯器・茶湯器・高月の供え方
3段目には、日々の主食や水をお供えする飲食供養(おんじきくよう)の仏具を配置します。
- 仏飯器(ぶっぱんき):炊きたてのご飯を盛る器。浄土宗では向かって右側に置きます。盛る際は、蓮のつぼみのように丸く山型に高く盛るのが丁寧な作法とされます。
- 茶湯器(ちゃとうき):お茶や淹れたての純水を注ぐ器。向かって左側に置きます。
- 高月(たかつき):果物や菓子を供える高足の器。左右一対で置き、直接食べ物を置かずに半紙を敷いて供えるのが習わしです。
朝一番に炊いたご飯とお茶(または水)を供え、ご飯が固くなる前(午前中)に下げて、家族が「お下がり」としていただくことが、命を分かち合う供養の実践となります。