シャツのボタンが男女で左右逆の理由は?歴史の謎と現代の選び方を解説

シャツのボタンが男女で左右逆の理由は?歴史の謎と現代の選び方を解説について見逃せない 注意点を分かりやすく解説いたします。

日本人が洋服の前合わせに対して抱きやすい混乱の一つに、「和服(着物)のルールとの衝突」があります。日本の伝統的な和装と西洋から輸入された洋服では、前合わせに対する思想と構造が根本的に異なります。

冠婚葬祭やビジネスシーンでの装いにおいて恥をかかないためにも、両者の歴史的背景と基準の違いを正しく把握しておく必要があります。

項目洋服(シャツ・ブラウス)和服(着物・浴衣)編集部の見解・評価男性の前合わせ右前(右身頃が下、左身頃が上にかぶさる)右前(右衿を先に合わせ、左衿を上に重ねる)洋服・和服ともに同じ重なり順となり、違和感なく着用可能。女性の前合わせ左前(左身頃が下、右身頃が上にかぶさる)右前(男女の別なく右衿が下、左衿が上)女性洋服は和服でいう「左前」の見た目になるが、洋装ルールとして完全な正装。歴史的根拠・法令欧州貴族の身分秩序・軍事慣習(17〜19世紀)養老7年(719年)の「衣服令(右衽着装法)」日本では奈良時代以降、身分に関わらず全員「右前」に法制化された。タブー・マナー違反現代の日常着・カジュアルでは左右逆の着用も自由「左前」は死装束(経帷子)となり絶対禁忌和服で左前に着ると重大なマナー違反になるため混同厳禁。

日本では奈良時代の元正天皇によって発布された「衣服令(えぶくりょう)」において、貴賎を問わず庶民に至るまで右衽(みぎおくみ=右前)で着物を着ることが義務付けられました。このため、亡くなった方に着せる死装束の時だけ現世と逆の「左前(左衽)」にする風習が定着しました。この文化的刷り込みがあるため、年配層を中心に「女性用洋服の左前合わせ」に一瞬違和感を覚える人がいますが、洋装の世界基準では女性の左身頃ボタン配置こそが正統なクラシックスタイルです。

伊藤 翔太

伊藤 翔太

フード&トラベルライター

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。