大根とイカの煮物が柔らかくなる極意!プロの味付け黄金比と失敗しない煮方

大根とイカの煮物が柔らかくなる極意!プロの味付け黄金比と失敗しない煮方にまつわる役立つ知識を詳しく紐解きます。

プロの料理人が現場で実践しているのは、イカを一度鍋から引き上げる「二段煮法」です。この手法を用いれば、イカの過加熱を防ぎつつ、イカから出た濃厚な旨味出汁だけを大根に吸わせることができます。

まず重要になるのが、鮮度を見極めたスルメイカの下処理です。胴体に指を滑り込ませて内臓(ワタ)と軟骨を破らないように引き抜き、目の際でゲソを切り落とします。吸盤についた硬い角質環は包丁の背でこそげ落とし、胴体は1.5cm幅の輪切り、エンペラと足は食べやすい大きさに切り揃えます。水洗い後はペーパータオルで徹底的に水分を拭き取ることが生臭さを消す鉄則です。

調理の際は、煮汁が沸騰したところにまずイカを投入し、身がぷっくりと膨らんで色が変わるわずか2〜3分程度で一度ザルやボウルに取り出します。イカのエキスが溶け出した煮汁の中に大根を入れ、落とし蓋をして大根が柔らかくなるまでじっくり煮含めます。大根が完全に煮上がった最後の数分でイカを鍋に戻し、煮汁を絡めるように温め直すことで、イカは驚くほど柔らかく、大根にはイカの旨味が凝縮された理想的な仕上がりとなります。

なお、業務スーパー等で手に入る冷凍イカやロールイカを使用する場合、冷凍によって細胞壁が適度に破壊されているため、水分が抜けやすく味を吸いやすい利点があります。ただし解凍時に出るドリップ(解凍液)には強い生臭さが含まれるため、完全に流水解凍した上で酒で軽く洗い、水気をしっかり絞ってから投入するのが失敗を防ぐコツです。

山口 彩花

山口 彩花

写真家・フォトエディター

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。