フルカラーとは何色?RgbとCmykの違いや1677万色の仕組み解説
クリエイターや企業の広報担当者が最も直面しやすいトラブルが、「画面上で美しく見えていたイラストや写真が、印刷した途端にくすんで暗くなった」という現象です。この原因は、画面表示と印刷における発色原理の根本的な違いにあります。
PCやスマートフォン、テレビ画面は「発光体」であり、光を重ねるほど明るくなって最終的に白に近づく「加法混色(RGB)」を採用しています。一方、紙などの印刷物は自ら発光せず、紙面に当たった光の反射を目で捉えるため、インクを重ねるほど暗くなって黒に近づく「減法混色(CMYK)」の原理に従っています。
一般的なフルカラー印刷の仕組みは、以下の「4色プロセスカラー」のインクを微小な網点(ハーフトーン)として紙に刷り重ねることで成立しています。
- シアン(Cyan):やや緑みのある鮮やかな青
- マゼンタ(Magenta):やや赤みのある鮮やかなピンク(紅赤)
- イエロー(Yellow):純度の高い黄色
- ブラック(Key plate):輪郭を引き締め階調を深める黒
印刷機は1677万色のインクを別々に用意しているわけではありません。人間の目では判別できない数十ミクロン単位の微小なドットを高精度に配置し、視覚的な錯覚を利用して脳内で混色知覚させています。また、印刷でシャープな輪郭と濁りのない階調を維持するためには、データ作成時の「解像度(dpi:dots per inch)」が極めて重要です。Web用画像が72〜96dpiで成立するのに対し、商業用のフルカラー印刷では原寸サイズで300〜350dpiの解像度が業界標準として義務付けられています。