渡辺裕之の急逝から現在|死因の真相と原日出子が明かした家族の今
渡辺さんの旅立ちから月日が流れ、渡辺裕之 原日出子という稀代のオシドリ夫婦が直面していた本当の苦悩が、原さん自身の手記や追悼インタビューによって語られました。そこで明かされたのは、真面目すぎるがゆえに自分を追い詰めてしまった一人の表現者の孤独な闘いでした。
発端となったのは、世界中を混乱に陥れたコロナ禍による環境激変でした。舞台の延期や撮影スケジュールの不透明化、外出制限が続くなかで、極度の完全主義者だった渡辺さんは「仕事を全うできないのではないか」「台本が覚えられない」という強い焦燥感に囚われるようになります。次第に不眠や食欲不振を訴え、診断された病名は自律神経失調症、そして深刻なうつ病でした。
「パパ、大丈夫だよ」「何も心配いらないよ」と声をかけ続け、精神科への通院にも付き添っていた原さん。渡辺裕之 家族 子供たちの絆も固く、原さんの連れ子である長女を含め、長男・次女ら3人の子供たちも献身的に父親を支えていました。しかし、病魔は渡辺さんから自己肯定感を容赦なく奪い去っていきました。後に原さんが語った「病気が彼を連れて行ってしまった」という言葉は、自死が本人の意志というよりも、脳の機能不全による病気の症状であったことを痛切に物語っています。