安藤政信の現在と休業の真相|結婚した妻と家族・若い頃の伝説を追う
安藤政信のキャリアを語る上で避けて通れないのが、若い頃に放っていた神がかり的なまでのビジュアルと存在感です。高校卒業前、渋谷でスカウトされた彼は、演技経験ゼロの状態で北野武監督の映画『キッズ・リターン』(1996年)のオーディションに合格。落ちこぼれ高校生・シンジ役を繊細に演じ切り、日本アカデミー賞新人俳優賞やブルーリボン賞新人賞など、その年の映画賞を総なめにしました。
続いて映画史にその名を刻んだのが、深作欣二監督のメガヒット作『バトル・ロワイアル』(2000年)における桐山和雄役です。自ら志願して無人島の殺戮ゲームに参加した冷徹な狂人・桐山を、彼は作中で一言のセリフも発することなく演じ切るという離れ業をやってのけました。機関銃を乱射しながら見せる冷たい美貌と虚無の眼差しは、現在もカルト的な人気を誇り、国内外のクリエイターに多大な影響を与えています。
『サトラレ TRIBUTE to a SAD GENIUS』(2001年)や『69 sixty nine』(2004年)など、出演作ごとに全く異なる表情を見せながらも、バラエティ番組やトークショーには一切姿を現さない。その徹底した神秘主義が、若い頃の安藤政信を「孤高のカリスマ」へと押し上げた最大の要因でした。