Wi-Fiの2.4Gと5Gの違いとは?速度や電波の強さをプロが徹底比較

Wi-Fiの2.4Gと5Gの違いとは?速度や電波の強さをプロが徹底比較とはどんな影響があるのか? 専門的な分析を丁寧に紐解いて紹介します。

実際の生活空間において、周波数帯の選択ミスはどのようなストレスをもたらすのでしょうか。ユーザーから寄せられる典型的なトラブルと現場の検証結果を精査すると、明確なパターンが浮き彫りになります。

「リビングにルーターを置き、扉を2枚隔てた奥の寝室で動画を見ようとすると、5GHzではアンテナピクトが1本になり頻繁にバッファリングが発生する」という事例は、典型的な電波の透過損失によるものです。電波透過性の実測データによると、厚さ12mmの一般的な石膏ボード壁1枚を通過する際、2.4GHz帯の減衰が約1〜2dB程度にとどまるのに対し、5GHz帯は3〜5dB以上減衰します。さらに鉄筋コンクリート壁では15〜25dB以上、金属製ドアやユニットバス(水回り)に至っては電波の大部分が遮断・反射され、5GHzのシグナル強度は急激にゼロに近づきます。

一方で、オンライン対戦ゲーム(Apex Legends、VALORANT、ストリートファイター6など)をプレイするコミュニティでは、2.4GHz接続による「ラグ」や「巻き戻り」が致命的な敗因として問題視されています。リアルタイム性が要求されるeスポーツ環境において重要なのは、単なる下り速度(Mbps)ではなく、応答速度を示すPing値(レイテンシ)とJitter(遅延の揺らぎ)です。2.4GHz帯は周囲のノイズによって微小なパケット再送が頻発するため、Ping値が突発的に50ms〜100ms以上跳ね上がる「Pingスパイク」を引き起こします。対して5GHz帯は干渉が極めて少ないため、安定して10ms以下の低遅延を維持することが可能です。

林 結菜

林 結菜

ライフスタイル編集者

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。